むし歯の治療
できる限り歯と神経を残す
- 歯が痛い
- 歯が黒ずんでいる
- 食べ物や飲み物がしみる
むし歯とは、みがき残しや食べかすをエサにしたお口の中の細菌が酸を作りだし、歯を溶かしていく「細菌感染」の病気です。患部を削ることで細菌による感染は止まりますが、一度削った歯は二度と元に戻ることはありません。
また、むし歯は再感染する恐れがあり、その都度治療を行ううちに、やがて歯そのものを失ってしまいます。
そのため当院では、できるだけ「削らない・抜かない」治療を行い、治療後の再発防止にも力を入れています。
CAMBRAでむし歯予防
歯は「治療」から「予防」の時代へ ~CAMBRAシステム~
- むし歯や歯周病から歯を守りたい
- 生涯自分の歯で食事を楽しみたい
当院では、むし歯や歯周病の「予防」に特に力を入れています。
まず「CAMBRA」というむし歯予防プログラムに基づいて唾液検査を行い、患者様のむし歯のリスクを「見える化」することで、ご自身のお口の中の状態を知っていただくことから始めます。その上でクリーニングを行い、みがき残しがどの部分に起きやすいかをご説明し、それぞれのお口に最適なブラッシング方法やケア用品をご紹介しています。こうした「リスク評価+処置」による予防管理を行うことで、より効率的にむし歯や歯周病を予防することができるのです。
CAMBRA® | 5,000円 |
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なるべく痛みの少ない治療で~表面麻酔~
治療中の痛みを感じにくくするために麻酔注射を行いますが、その「注射の針」を刺す痛みが苦手な方がいらっしゃいます。歯ぐきに注射針を刺すときに感じる「チクッ」とした痛みを和らげるために、表面麻酔を行います。ゲル状の表面麻酔を歯ぐきに塗り、表面麻酔が十分に効いてから麻酔注射を行うことで、大幅に痛みを和らげることができます。
むし歯の進行状態と治療法
進行状態
CO:脱灰
症状と治療法
- 症状
歯表面のエナメル質が溶け、白く濁って見える状態です。自覚症状はこの時点ではありません。
- 治療法
歯の汚れをキレイにすることが基本です。そのためのブラッシング指導を行います。また、フッ素を塗布することで歯の際石炭化を促進します。
進行状態
C1:エナメル質のむし歯
症状と治療法
- 症状
エナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態です。痛みはまだほとんどありません。
- 治療法
むし歯の部分を取り除き、レジン(歯科用プラスチック)を詰めてカバーします。
進行状態
C2:象牙質のむし歯
症状と治療法
- 症状
エナメル質の内側にある象牙質にまでむし歯が進行した状態です。この時点で「しみる・痛む」などの症状がでます。
- 治療法
むし歯の部分を取り除き、インレー(詰め物)を装着してカバーします。
進行状態
C3:神経のむし歯
症状と治療法
- 症状
象牙質の内側にある歯の神経にまでむし歯が進行した状態です。何もしていない時でもズキズキと激しい痛みがあります。
- 治療法
歯の汚れをキレイにすることが基本です。そのためのブラッシング指導を行います。また、フッ素を塗布することで歯の際石炭化を促進します。
進行状態
C4:歯根のむし歯
症状と治療法
- 症状
歯冠部分がほぼ溶けた状態です。歯の神経が死んでしまったら痛みはなくなりますが、歯根の先に膿がたまるとまた激しい痛みがあります。
- 治療法
多くの場合は抜歯が選ばれます。それから入れ歯治療・ブリッジ治療またはインプラント治療を行い、歯の機能をカバーします。