むし歯の治療
できる限り歯と神経を残す
- 歯が痛い
- 歯が黒ずんでいる
- 食べ物や飲み物がしみる
むし歯とは、みがき残しや食べかすをエサにしたお口の中の細菌が酸を作りだし、歯を溶かしていく「細菌感染」の病気です。患部を削ることで細菌による感染は止まりますが、一度削った歯は二度と元に戻ることはありません。
また、むし歯は再感染する恐れがあり、その都度治療を行ううちに、やがて歯そのものを失ってしまいます。
そのため当院では、できるだけ「削らない・抜かない」治療を行い、治療後の再発防止にも力を入れています。
CRレジンの治療
コンポジットレジン治療の「コンポジットレジン」とは、セラミック粒子と合成樹脂を「8:2」の割合で合わせた複合プラスチック素材のことであり、歯医者さんのあいだでは「CR」と呼ばれています。
日本では、1978年からCRの保険導入が行われているのですが、耐久性や変色などの問題があり、あまり普及しませんでした。
しかし、医学の進歩と共に、CRも飛躍的な進歩を遂げ、いまでは機能的と審美的を兼ね揃えた歯科材料として、注目を集めています。
CRレジン治療の症例
治療前
治療後
治療前
治療後
CAMBRAでむし歯予防
歯は「治療」から「予防」の時代へ ~CAMBRAシステム~
- むし歯や歯周病から歯を守りたい
- 生涯自分の歯で食事を楽しみたい
当院では、むし歯や歯周病の「予防」に特に力を入れています。
まず「CAMBRA」というむし歯予防プログラムに基づいて唾液検査を行い、患者様のむし歯のリスクを「見える化」することで、ご自身のお口の中の状態を知っていただくことから始めます。その上でクリーニングを行い、みがき残しがどの部分に起きやすいかをご説明し、それぞれのお口に最適なブラッシング方法やケア用品をご紹介しています。こうした「リスク評価+処置」による予防管理を行うことで、より効率的にむし歯や歯周病を予防することができるのです。
CAMBRA® | 5,000円 |
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なるべく痛みの少ない治療で~表面麻酔~
治療中の痛みを感じにくくするために麻酔注射を行いますが、その「注射の針」を刺す痛みが苦手な方がいらっしゃいます。歯ぐきに注射針を刺すときに感じる「チクッ」とした痛みを和らげるために、表面麻酔を行います。ゲル状の表面麻酔を歯ぐきに塗り、表面麻酔が十分に効いてから麻酔注射を行うことで、大幅に痛みを和らげることができます。
むし歯の進行状態と治療法
進行状態
CO:脱灰
症状と治療法
- 症状
歯表面のエナメル質が溶け、白く濁って見える状態です。自覚症状はこの時点ではありません。
- 治療法
歯の汚れをキレイにすることが基本です。そのためのブラッシング指導を行います。また、フッ素を塗布することで歯の際石炭化を促進します。
進行状態
C1:エナメル質のむし歯
症状と治療法
- 症状
エナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態です。痛みはまだほとんどありません。
- 治療法
むし歯の部分を取り除き、レジン(歯科用プラスチック)を詰めてカバーします。
進行状態
C2:象牙質のむし歯
症状と治療法
- 症状
エナメル質の内側にある象牙質にまでむし歯が進行した状態です。この時点で「しみる・痛む」などの症状がでます。
- 治療法
むし歯の部分を取り除き、インレー(詰め物)を装着してカバーします。
進行状態
C3:神経のむし歯
症状と治療法
- 症状
象牙質の内側にある歯の神経にまでむし歯が進行した状態です。何もしていない時でもズキズキと激しい痛みがあります。
- 治療法
歯の汚れをキレイにすることが基本です。そのためのブラッシング指導を行います。また、フッ素を塗布することで歯の際石炭化を促進します。
進行状態
C4:歯根のむし歯
症状と治療法
- 症状
歯冠部分がほぼ溶けた状態です。歯の神経が死んでしまったら痛みはなくなりますが、歯根の先に膿がたまるとまた激しい痛みがあります。
- 治療法
多くの場合は抜歯が選ばれます。それから入れ歯治療・ブリッジ治療またはインプラント治療を行い、歯の機能をカバーします。
口腔内スキャナーを使った詰め物の症例
①銀歯の下にむし歯が再発
銀歯と歯の縁が削れて段差になっており、銀歯を除去するとむし歯になっています。
②デジタルデータをもとに詰め物の設計
当院では、口腔内スキャナー(トロフィー3DI プロ α)や、トロフィーカム プロを使用した詰め物やかぶせ物の切削加工に取り組んでおります。院内で作成が完了するため、比較的短時間で、費用を抑えた治療を行うことが可能です。
③作製したセラミックインレーを装着
セラミックインレー | ¥55000 税込 |
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